
【推薦図書】『作家たちの17歳』(岩波ジュニア新書)
千葉 俊二/著
岩波書店/刊
本体880円(税別)
十代の後半を″人生の重大な分岐点″と着目した著者が描く、日本の文豪たちの青春の記憶。
「作家になろう、と私はひそかに願望した」太宰治、「おれの恋は、いまあの百合の花なのだ」宮沢賢治、「己と一緒に大きな世界へ来るがいい」芥川龍之介、「誠とわれは女成けるものを」樋口一葉……
まだ誰も何者でもなかった文豪たちの覚醒前夜、そこに一体何があったのかを、当時の日記や作品を頼りに専門家が丁寧に解説する。明治・大正期の学校模様がわかるコラムも楽しい一冊。