
【推薦図書】『森の日本史』(岩波ジュニア新書)
黒瀧 秀久/著
岩波書店/刊
本体900円(税別)
先進国で2位の林野率を誇る日本の林業が今衰退の一途をたどっている。しかし古来から日本人と森林は深く共生してきた。本書はそれを5つの章に分け、詳細に解説。森が生活そのものだった縄文期から、寺社造営のための森林伐採が始まった古墳期、幕藩体制下で起った商品流通と木材産地形成、明治維新と共に確立した近代的林野制度、そして戦後の資源ナショナリズムの登場まで、章ごとに表とコラムを交え分かり易く展開していく。巻末には参考文献と論文も。