ロシア×ウクライナ侵攻に抗議して(高校生平和ゼミナール・高校生署名実行委員会)
2022年5月、首都圏の高校生が、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する署名をロシア大使館へ提出し、その後ウクライナ大使館を訪問した。高校生平和ゼミナール・高校生署名実行委員会が主催したもので、3月21日、4月17日に続き、3回目となる。今回も、埼玉県秩父の高校生が150筆を携えて同行。初めて参加したという生徒の感想を紹介する。
5/8のロシア大使館行動&ウクライナ大使館訪問、高校生署名に参加させていただいた鈴木愛理の感想文です。
今回初めて参加させていただいたのですが、行動することの大変さと大切さを知りました。まずロシア大使館行動では多くの方の署名をロシア大使館のポストに投函するという大役を経験させていただきました。ロシア大使館前の厳重な警備や空気感から今起こっていることの重大さを肌で感じました。どんな理由があれ21世紀というこの時代に武力を用いるというのは時代遅れな考えだし、グローバル化の進んだ社会では言葉で解決し国際協調の中で世界平和を目指すべきだと改めて強く思いました。
ロシア大使館前とは打って変わってウクライナ大使館は静かな印象を受けました。そして大使館前には写真や花が置かれていて戦争の痛々しい雰囲気を感じました。大使の方の話からも一刻も早く戦争を終わらせなければならないと思いました。高校生平和ゼミナールの皆さんの話も聞き、武器を持たない民間人が未だ攻撃され続けているにもかかわらず、戦争の報道が減り、この状態に慣れつつある日本に少し不安を感じました。
その後原宿に移り、ロシアのウクライナ侵攻に反対する署名と核兵器禁止条約への批准を求める署名活動に参加しました。署名活動をした経験がなかったので最初は声を出すことを躊躇ってしまいましたが、同世代の学生が頑張っているのを見て勇気をもらい次第に呼びかけ、声をかけに行くことができるようになりました。
活動の中で署名してくださった方がこの活動について興味を持ってくださったことがあり、とても嬉しく感じました。私はいつも署名活動を見かけた時に少し話を聞いてみたいと思うことがあっても立ち止まる勇気がなくそのまま素通りしてしまうことがありました。今回の署名活動でもそんな人がいるのではないかと感じ、署名する側も臆せず声を出していくことが大切だとわかりました。
署名がいただけなくても活動している人たちがいるという事実は知ってもらえるだろうと思います。街中でも、学校でもよく結局は変わらないと言われますが、だからといって黙り込んでしまえば肯定だと取られることもありますし、輪が大きくなればもっと大規模な活動もできると思いました。今回高校生が主体になり平和のために社会に向けてアクティブに活動しているこの団体を知って、驚き、嬉しく思いました。この輪が広がり、選挙権がない学生でも社会について考えることが当たり前になる世の中になればいいと思いました。1日でも早い終戦と全ての人に平和と安全が取り戻されることを願っています。