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『にげましょう 災害でいのちをなくさないために 特別編』
河田 惠昭/編著 株式会社GK京都/編
共同通信社/刊
定価1,944円
非難が必要な全ての災害が役立つ
2011年3月11日午後2時46分に私たちがはじめて経験した、あの大きな地震と大きな津波は、命について、誰もが強く意識するきっかけになった。東日本大震災の直後には防災意識が高まり、非常食や避難経路の確認に気を付けていたが、いつの間にか忘れてしまっている自分に気づく。あんなに多くの命を失った、深い悲しみでさえも、私たちは忘れてしまうのだ。
この本は、避難が必要な(地震、火災、津波、噴火、台風、高潮、台風、竜巻、大型動物、広域豪雨、集中豪雨、そして、インフルエンザや原発事故)のときに、どのタイミングで逃げるか、どうやって逃げるのか…を、「にげましょう」のメッセージの繰り返しとピクトグラムで、わかりやすく示してくれる。
防災の第一人者が作った絵本なので、資料も充実している。学びを深めながら、防災意識を高めることができそうだ。
5年後、10年後、どのようになっていたら最高か?そんな夢の実現は、命あってのことだ。「にげましょう」は「生きましょう」なのだ。「災害は忘れたころにやってくる。」という。いざというとき、落ち着いて行動するために、早く安全なところへ逃げるために、この本を傍らに置き、絵と言葉を胸に刻みたい。家庭で幼い子供とお母さんお父さんが一緒に、教室で教員と生徒が、この本を手に取り学んでほしい。そして、いのちをつなぐ避難タイミングを身に着け、生き残りいのちをつなげてほしい。避難すれば災害や事故から助かることを「生存避難」というそうだ。世の中の人が災害時であっても「生存避難」を実行し、生き延び、楽しく充実した人生を送り、夢をかなえることができたらいいと思う。
(評・中野区立北中野中学校主任教諭 福島 淳子)
(月刊MORGENarchives2014)
