『わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』

マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム/著 金原 瑞人、西田 佳子/訳
学研パブリッシング/刊
定価1680円

教育とは何か、家族とは何かを問いかける

 この話は「女性に教育を」と訴え、タリバンに撃たれた少女、マララ・ユスフザイの自伝小説です。私はこの本を読む前から、このマララ・ユスフザイという人物を知っていましたが、学校経営者である父親がいたことや私たちと同じ勉強が好きなどこにでもいる女の子だというととは全く知りませんでした。この本は私たちに教育とはなんなのか、家族とはなんなのかを教えてくれる、いい本だと思います。

 私がこの本で印象に残ったのは最初に書いてあった「不当な扱いを受け、沈黙させられたすべての女の子に。いっしょに声をあげましょう。」という一文です。この文からマララさんの強い意志が伝わってきました。それと同時に、私が恵まれた環境で勉強ができるのは、奇跡なのだということに気づかされました。この世界には勉強が好きで好きでたまらないのにできない子が沢山いて、その子たちの多くは何も言いだせず、権力によって黙らされているということがわかりました。そんな中、権力にも負けないで、声をあげたマララさんはすごいと思いました。マララさんは私とほぼ同年代ですが、勉強したいがために立ち上がったのは本当に格好いいと思いました。

 私は偶然この国、日本に生まれてきたから勉強ができるのであって、もし他の国に生まれたら勉強ができなかったかもしれません。当たり前のように勉強ができることに感謝して、これからも新しいことを学んでいこうと思います。

 この本はぜひマララさんと同じ年頃の女の子に読んでほしいと思います。そして学べることが素晴らしいことだと感じてください。

(評・千葉県麗津中学校1年 鈴木 文緒)

(月刊MORGENarchives2014)

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