
【推薦図書】『〈弱いロボット〉から考える』(岩波ジュニア新書)
岡田 美智男/著
岩波書店/刊
定価1,089円(税込み)
現代社会においてロボットは欠かせない存在だ。その特徴は主に人間の出来ることを大きく超越していることなどが挙げられるが、本書に出てくるロボットたちの事情はそれとは大きく異なっている。
「モジモジしながらティッシュを配ろうとする〈アイ・ボーンズ〉」「フラフラとおぼつかなくさまよう〈ペラット〉」「オドオドと話そうとする〈トーキング・アリー〉」「注文をまちがえる料理店」……
登場するロボットはそれぞれに弱さや苦手があり、周りの助けを借りてやっと目標を達することが出来る。果たして彼ら〈弱いロボット〉は、何を目標にいかにして生み出されたのか――、その姿に社会のあるべき未来を考える。