「こころの病も心身一如の自然治癒力」―季節性うつ病から双極性障害を自ら体験して― 第2回 「医学の本旨は人間のもつ自然の生命力」

千島喜久男博士の弟子は何と語る

 千島学研同人前代表忰山紀一は、「根本療法と対症療法」と題して以下のように述べています、

 「私は職業がら、数々の名人の手技を受けた。名人の手技というのは、肉体を癒すだけではなく、精神をも癒す能カがある。私はそれを自然治癒力に届くエネルギーと表現している。 指先のエネルギーは微小だが、自然治癒力に届くと、エネルギーは増大して、がん細胞ですら縮小させる。小山善太郎(著者注・血液循環療法創始者)は、自然治癒力をやかましく言った人である。だから、門下生は患者の自然治癒力の強弱を診断する能力が高い。そこで自然治癒力とは何かということ になるが、 小山の門下生の理論は、血液の循環の強弱ということであり、そこに千島学説との接点が見えて来る」(血液と循環 第5号 血液循環療法協会)

 この言葉を受けて干島の自然治癒力に関することをあげてみます。

 「医学の本旨は人間のもつ自然の生命力、体の内部からの自然治癒力を助ける根本療法でなければならぬ」

 「血液(赤血球)は生命の根元である。血液の質と量を適正にすることは健康長寿の基本である。そのためには気血動の調和が必要である。精神的ストレス(怒り、不平不満、悩み、憤り、心配不安など)の持続は、血液成分を毒化するから、つとめて明るく感謝の生活、気を若く、退屈せず、希望を持つよう修養鍛錬に努め、或いは信仰に生き、また大切なことは毎晩よく安眠すること、睡眠不足は永眠につながることを忘れてはならない」

 「生命の根元である血液を造るのは腸の繊毛であり、腸の械毛は生命の根本だ」

 以上、自然治癒力そのものについての定義はしていません。

 「自然の生命力」=「自然治癒力」=「生命の根元・血液(赤血球)」そして「生命の根元赤血球の生命力は腸の絨毛が根源」ととれましょう。

 次回は「自然治癒力を定義する」です。

小松 健治  こまつ けんじ 1944年広島県呉市生まれ。島根県江津市桜江町川越育ち。順天堂大学医学部を卒業後、島根県益田日赤病院胸部外科部長を経て、現在、人間に完璧に備わっている「自然治癒力」・免疫力を尊重し、日常生活即医学ととらえた自助療法を主体とした「あうん健康庵」庵主、総合診療医。実証主義に基づき「生血液細胞・栄養分析法」(Live Blood Analysis、LBA)を用いて「千島学説」の実証に努める一方、血液循環療法やオルゴン療法の効果に注目、その医学的解明にも取り組んでいる。 著書・論文に『最後の療法』(越野稔との共著、幻冬舎)、『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)、「革新の体液循環論」(『血液と循環』第7号、血液循環療法協会)、「『自然栽培』と『自然医療』の共生を目指して」(『螺旋』16号、千島学説研究会編)など。

(モルゲンWEB 20240522)

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