津留千亜里さん(熊本県立八代高等学校・中学校 司書)

授業との連携

 昨年度設けた、約700冊のGraded Readersを揃えた洋書多読コーナーもよく活用されています。実は、4月の熊本地震の影響で、今年度の4月の貸出は高校生は昨年度の6分の1、中学生も3分の1しかありませんでした。しかし、今年度から中学に導入された「対話力」の授業で全学年がビブリオバトルに取り組んでいることもあり、9月末現在、中学生の貸出は昨年度を約1900冊上回っています。

 中でも3年生は洋書でのビブリオバトルに挑戦しており、それぞれが自分のレベルに合った段階の洋書を借りていっています。本の予約(取り置き、購入希望)にも積極的に応え、皆の読書欲や学習を支えられるよう努めています。

イベント

 図書委員会が企画したイベントも実施しています。7月の七夕祭(ゲームや景品交換など)、10月の図書館祭(1週間日替わりで、合唱部、演劇部、吹奏楽部などが図書館で公演してくれます)などです。イベントの時は立ち見まで出る盛況ぶりで、人で図書館が埋まります。9月の文化祭にはビブリオバトルにも挑戦しました。

 きちんとした資料提供はもちろんですが、展示、イベント、広報、授業との連携を通して、中学生、高校生、先生方みんなにとって「本と出合える」「役に立つ」「ほっとできる」「交流できる」図書館をめざしています。

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