酒井 美和さん(大分県立芸術緑丘高等学校 主任司書)

学科間の交流広まるビブリオバトル

 本校は全国的にも珍しい公立の芸術専門高校です。創立70年を迎えました。音楽科と美術科の2つの科に分かれており、各学年2クラス、全校で6クラスというアットホームな学校です。

 図書館は美術科側の4階にあります。蔵書数約12000冊と少ないですが、同じ敷地内に大分県立芸術文化短期大学があり、そちらの図書館も利用できます。年度初めの図書館オリエンテーションでは、本校の図書館オリエンテーションとは別に芸術文化短期大学図書館オリエンテーションも行います。

図書館活動

 図書委員会活動としては、毎月の図書館報作りや月ごとのイベント企画を行っています。7月と12月には読書週間(七夕・クリスマス)を設け、図書館クイズや朗読会など行っています。図書館クイズは図書委員が問題を作り、景品を用意します。

 朗読会では、音楽科生徒による作曲・生演奏と、図書委員や美術科生徒が制作した背景などを用い、図書委員を中心とした有志による絵本の朗読が行われます。各科の行事や個人レッスン、美術制作展の準備など、放課後まとまった時間が取れず、本番までに合同練習は1回だけということもありましたが、当日は図書館に入りきれないほどの生徒でいっぱいになりました。今年度は学校行事との兼ね合いが難しく実施できませんでしたが、来年度はまた実施したいと思っています。

HR活動

 クラス活動の一環として、ビブリオバトルを実施しています。本校は音楽科・美術科それぞれ別のカリキュラムなので一緒に何かをするという授業はほとんどありません。そこで、昨年度まではクラスごとで実施していたビブリオバトルを、今年度は学年合同で行いました。お互いが薦める本やプレゼンの仕方に違いを感じ、読書に対する関心の幅が広がったようでした。予選は教室で行い、決選は音楽ホールで行います。音楽科・美術科の生徒の交流の場となり、好評でした。

 また、美術科生徒にはビブリオバトルで薦める本のPOPを制作してもらい、図書館前に掲示します。その作品でビブリオPOPバトルを行い、全校生徒と先生方の投票で、チャンプPOPを決めています。

授業での活用も

 総合学習の時間での調べ学習や、音楽・美術それぞれの調べ学習や授業での活用が行われています。 授業以外では、美術科生徒は制作の題材や資料探し、音楽科生徒は楽譜などが貸出利用されています。昼休みも放課後も忙しい生徒たちですが、図書館はそんな生徒たちの憩いの場になっているのかなと思います。

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