「こころの病も心身一如の自然治癒力」―うつ病・双極性障害を体験して― 第1回 病気は「治す」「治してもらう」ものではなく「治る」もの

 平成26年の10月に処女作として上梓した『医者が学んだ祈りの力』(幻冬舎)に、「病気の本体は、心と体のしこりであり、病気は「治す」「治してもらう」ものではなく、複雑開放系の生命体は、元来完壁な 自然治癒力があり、病気は「治る」ものです」と私は言ってます。ただし、自然治癒力の発動を妨げる ことをしなければ、との条件がつきますが……。では、諸氏の唱える自然治癒力と、千島学説に基づく自然治癒力とを提起してから、こころの病の心身 一如の「治り方」を展開してみます。

自然治癒力とは何か――「医学大辞典」に「自然治癒力」はない

 まず始めに自然治癒力に関しては、『STAP細飽の正体「再生医療は幻想だ」復活‼ 千島一森下学説  船瀬俊介著 森下敬一医学博士監修(花伝社)』の、「 ipsの再生医療は失敗に終わる」題した項から、森下博士と船瀬氏の対談を一部引用してみます。

【腸管造血,治癒も知らない】

森下 末梢血液(通常時に体を巡る血液)空間では大変な生理的活動が行われている。そのことなど、現代西洋医学ではまるっきりわかっていません。この未知の問題を無視してジヤンプして飛び越えてしまっているわけですよ。

―無理ですよね。京都大学の山中教授ですら、森下学説(腸管造血説等)を知らないのだから。それにもかかわらず、研究予算が1100億円ですよ。

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