藤谷 千尋さん(京都府立洛西高等学校 学校図書館司書)

「楽しくて役に立つ図書館」月ごとの装飾が多彩な活動に彩りを

 洛西高校は京都市郊外の住宅地にある普通科の高校です。今年度の在校生は約八七〇人。昨年創立四十周年を迎えました。

 生徒は何事にも熱心に取り組み、学習も部活動も両立して頑張ろうという校風です。反面、読書の時間がなかなか取れない生徒が多いのもまた現状と思われます。そういう中でも上中下巻合わせて二千ページを超える長編小説を、一年以上かけて根気強く読んでいる生徒もいます。

 図書館は校舎の端にあり、絶えず働きかけなければ、足を運んでもらえません。「楽しくて役に立つ図書館」をコンセプトに、生徒図書委委員の力も借りて多様な取り組みを行っています。

 館内には季節や行事・記念日・時事などにちなんだ本の展示コーナーを大小数か所作っています。たとえば現在(十月上旬)は「食欲の秋・世界のレシピ」「アタマとカラダに効くレシピ」「ハロウィン」「古典の日」「犬の日」「感染症を知る・ウィルスを知る」などのテーマでコーナーを展開しています。

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