松坂大輔さん(プロ野球選手)
その意味では本当に幸運だったし、人との出会いがその人の人生を大きく変える力になると実感しています。本当にぼくは環境に恵まれたなかでここまできたんです。プロの選手になったいまでも、本当にいいコーチといいチームメートに恵まれていい環境で野球をしてこられたな、と思いますから。
目標に向かって進むためにはやらなければならないことがある
甲子園が終わるころからマスコミがうるさくなって、友人関係で不自由になったのではとよく言われますが、それがまったくなかったんです。報道人が学校に来るようになっても、ぼくにとって友達の態度は変わることはなかったし、ぼくも野球を中心にものを考えていたので、あまり報道人には関心がないというか(笑い)。
でもありがたかったのは、周囲の友達が以前と同じようにぼくにたんたんとしていてくれたことです。もちろんプロになったいまも友だちとの関係は同じように続いています。時々友だちが球場に試合を見にきてくれますし、そんなときもあいかわらず変わらないね(笑い)とお互いに言いますね。
プロ野球選手以外の仕事は考えたこともありませんね。ずーっと野球に集中してここまできてしまったんです。ですから他のことはまったく考えなかった(笑い)。もし野球がだめだったらと、一度も考えたことがなかったんですからね。だから、周囲の人が進路を真剣に考える時期になってもぼくはますます野球に集中していきましたね。それはぼくにとってとても自然なことだったんです。