古関 歩さん(湘南学園中学校高等学校 学校司書)丹羽 晃大さん、東 元春さん(図書委員)

「面白い!」がある「やってみたい!」ができる 生徒の居場所

 本校は湘南・鵠沼にある共学の一貫校です。生徒の主体性を重んじ、誰もが新しいことに挑戦できる土壌があります。ユネスコスクールとして国連SDGs(持続可能な開発目標)について積極的に学んでいます。

居心地のよい空間

 図書室は学校の中心部にあり、開放的な窓からは丹沢の山並みとグラウンドが見渡せます。蔵書数は3万冊と規模は大きくありませんが、そのぶん司書が生徒一人ひとりに目を配ることができ、ニーズを素早く的確に汲み取っています。「図書室に行くたび面白そうな本がある」「一人でふらりと立ち寄っても安心して過ごせる」そんな声が寄せられています。

「プロの図書委員」

 目標は『生徒による、生徒のための図書室』。委員は個性に合わせ、カウンター班、企画班、広報班、整備班のいずれかに所属します。様々な企画を行うだけでなく、本の受け入れや廃棄、掲示作成など日々の図書室業務に生徒が積極的に関わっています。

 初めて委員になった生徒は先輩による「排架講習会」を受けます。請求記号の読み方などを教わったあと実際に本を正しい位置に戻しに行き、事前に仕込まれていたダミーの本と差し替えるロールプレイを行っています。

生徒発の「古本市」

 5年前から図書委員会が行っている古本市は、学園祭の目玉のひとつです。関係者から集めた本を販売し、売上を子どもの読書支援を行う国際NGOに寄付します。前年の反省をもとに毎回内容をグレードアップさせ、今では開店前にお客様が列をなすまでになりました。

 準備は大変ですがやりがいも大きく「皆が楽しんでやったことが他の誰かを幸せにする。そんなつながりを作れる企画なんだ」と自分たちの活動に誇りを持っています。

「まんがでSDGs」

「SDGsについてより身近に理解してもらうため、マンガを活用しよう!」と考えた委員たちが、推薦マンガを選びパンフレットを作成しました。マンガを真剣に分析して文章を書くのは新鮮な体験で「SDGsもマンガも見方が変わった」とのこと。特設コーナーではそれらを自由に読めます。また、外部のSDGsイベントでも展示を行うなど、多方面から高い評価を頂いています。

心から楽しめる企画を

 他にも委員会では「図書室の使い方オモシロ動画」「ポイントカード&景品ガチャガチャ」「先生の朗読YouTube企画」「書店で選書ツアー」等などの活動に取り組んでいます。大人のお仕着せではなく、まずは自分たちがわくわくするような企画を、自分たちの手で作り上げて行って欲しいと思います。

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