• 十代の地図帳
  • 青春の記憶に生きるヒントを訊くインタビュー記事

依田 司さん(気象予報士)

 依田司さんは気象予報士である。2011年、テレビ朝日、朝の情報番組『グッド! モーニング』のお天気キャスターに就任するや、瞬く間に頭角を現し人気キャスターに。2018年にはついにオリコンお天気キャスター人気ランキング第一位を獲得した。そんな俊英の出発点は実は家族で囲んだ茶の間のブラウン管の中にあった。十代の地図を開いた。

どんな幼少期を

 小さいときは、いわゆる「自然大好き少年」でしたね。生まれも育ちも東京大田区なんですが、そのころの東京はまだ自然がいっぱいで。家のすぐ隣が多摩川だったので、よく遊びに行きました。夢中で網を振り回して虫を捕まえたり、みんなで河川敷の草むらを走り回ったり……、楽しかったですね。

ほかにはどんなことに興味を

 子どもの頃はどちらかといえば″文系″よりは″理系″が好きでしたね。親にせがんで図鑑を集めたり、すぐ学研の「ナントカの秘密」のようなものを手に取って。でも、じゃあ勉強が好きと言われればそうでもないんですけど(笑い)。

そのころのスポーツは

 小学校3年生ぐらいからずっと野球をやっていて。クラブチームにも入っていましたね。で、中学に入ると今度はテニスに熱中するようになった。入部のきっかけは、好きな女の子がテニス部にいたという話で(笑い)。まあ子どもらしい理由です。そこからはずっとテニス一本で。高校もテニス部だったし、大学も体育会のテニス部に入って一途にラケットを振って。

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