• 十代の地図帳
  • 青春の記憶に生きるヒントを訊くインタビュー記事

窪塚 洋介さん(俳優)

 俳優・窪塚洋介さん――95年にテレビドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)出演に芸能活動をスタートさせると、すぐに頭角を顕し、一躍スターダムを駆け上がった。特に『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)での好演は、今もファンの間で語り草になっている。その後も紆余曲折を経て、レゲェ歌手、カメラマン、映画監督とマルチに才能を発揮。今も躍進を続ける。俊英の十代を訊いた。

どんな環境でお育ちに

 うちの両親は子どもたちに対しては理解があって、どんなことも目分が責任を持てるならそれでいいと言っていたから楽といえば楽だったですね。逆に最近は俺に「シートベルトを締めろ」とかうるさいけどね(笑)。

反抗期などはどんなふうに

 露骨な反抗期はなかったですね。もちろん暴力もふるったというのはなかったです。うちの家庭はごく普通のどこにでもある日本のシンプルな典型だった。親父は地域にある大手自動車会社の会社員で、おかんは専業主婦で家にいて子ども三人のためにときどきはお菓子なんか作ったりしてね。家に帰ればいつもおかんがいて、どこにでもある普通の生活という感じで。

小さな頃よく読書をされたとか?

 そうですね 。でも最近はぜんぜん読んでいませんね。ぽくの読書には波があって、その波が大きなときにはたくさん読むんです。小学校のころは星新一とかが好きで、読むとその世界にどんどん入り込んで行ってしまうんです。その世界に入り込む瞬間の感覚が何とも言えず好きで、そういう意味で小説が好きでしたね。

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