• 十代の地図帳
  • 青春の記憶に生きるヒントを訊くインタビュー記事

はなさん(モデル・タレント)

芸能の仕事の印象は

 17の頃からモデルとして働き始めて。でも、最初は完全にアルバイト感覚でした。土日だけの仕事だったというのが理由ですが、実はそもそも学校がアルバイト禁止で。

 親に相談すると、「学校を休まず、成績も落とさなければやってもいいんじゃないか」って言うんです(笑い)。それで始めて。でも、おかげさまで学校は皆勤賞だったし、生徒会にも携わったりと両立出来た。週末の仕事はどこかクラブ活動のようで、でもそれまでに見たこともない景色が広がっていて……。やって良かったと思います。

大学は上智大学に進学を

 日本とカナダ、どっちの大学にしようかと迷ったんですが、結局、日本を選びました。日本の大学は上智大学に決めていて、それは既に受かっていた。で、その後に本命のカナダの大学の試験があったんです。フランス語圏のケベックの大学で、フランス語の学びを深めたくて志望したんです。ところが、受かるには受かったんですけど、後から、現地の気温はマイナス30度。冬の間は地下道しか通れない、と話を聞いて。寒いのは苦手なんです(笑い)。それで日本にして。

芸能活動に本腰を入れようと思ったのはいつ

 大学を卒業した後です。大学は、上智大学比較文化学部を選んだんですが、ここがすごく出欠に厳しくて。もう、3回休んだら単位を貰えない、というような具合なんです。クラスの人数も20人程なので、とてもじゃないけど「代返」なんて出来っこない。それで、学校帰りに仕事を続けて。

 大学を卒業して、いよいよ就職の話になったとき、悩む背中に、母が「モデルやってみれば」と声を掛けてくれた。それで思い切って就職をやめ、モデル一本で行くことに決めました。

転機になった仕事は

 20歳のとき、『MTV』というビデオジョッキーの仕事を貰ったんです。それが、英語を生かした初めての仕事で。自分がずっとやりたかった英語を絡める仕事が出来たのは、大きな自信になった。それで、大学を卒業するとき、周りがどんどん就職を決める中で、「自分もハッキリしよう」と、ポジティブに芸能界に飛び込めたんだと思います。

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