「わたしのマンスリー日記」第9回 水害地名の反響あれこれ

【8月8日】「本の帯って、意外と大事?」

 先日は、『全国水害地名をゆく』(インターナショナル新書)を贈ってくださり、ありがとうございました。大変興味深く、読み進めております。

 早速、8月8日(火)の「井深梶之助日記」の編集打ち合わせの際に、明治学院歴史資料館の松本智子特任研究員に紹介したところ、次のようなメールが届きました。お読みいただければ幸いです。

 帰りに藤沢の有隣堂で『全国水害地名をゆく』を購入しました。Amazonで注文する予定だったのですが、本の帯の画像が出ており、それを見た瞬間、明日の配達まで待てなくなりました。(本の帯って、意外と大事?いい仕事?しますね)

 私が反応したのは、帯に載っていた「牟田」です。実は、つれあいの両親が福岡の大牟田市に住んでいて、2020年の集中豪雨で床上浸水の被害をうけました。

 谷川先生の御本を読み、「牟田」という地名がヌタと同じで「ぬかるみの田」を意味することを初めて知りました。大牟田に住んでいる両親も知らないと思いますので、伝えようと思います。

 地名の由来を知ることで今後の防災にも役立つのですね。地名の由来は後世にしっかりと残すべきことも、よく理解できました。本書をご紹介くださり、本当にありがとうございました!                  (明治学院前学院長 小暮修也先生)

*小暮先生とは2年前に出した『日本列島 地名の謎を解く』(東京書籍、2021年)の書評を書いていただいたことが縁で、知り合いとなりました。先生は昨年の『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(東京書籍、2022年)を読んで感銘を受けられたとのことで、100冊近くも自費購入して関係の皆さんに送られたそうです。聖書の黄金律とされる”Do for others”の精神そのものですね。

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