「わたしのマンスリー日記」 第12回 林真理子理事長、辞めなくていいですよ!!――イチハラ、ハピネス。

 日大がアメフト部の大麻問題で大揺れに揺れています。酒井健夫学長と沢田康広副学長が辞任し、林真理子理事長が50%の減給処分だとNHKのニュースでは報じていました。しかも沢田副学長がパワハラで林理事長を訴えたとのことです。
 私自身は日大とは無縁ですし、しかもALS(筋萎縮性側索硬化症)の闘病の身で情報も限られていますので、この問題に口を挟む資格はありませんし、そのつもりもありません。ただ、一点記者会見で林理事長に「理事長の辞任はあるのか?」という質問がされたのに対して、林理事長が改革の途中なので引き続き責務を果たしていくと明言されたことには心から拍手を送りました。
 林先生、いろいろ大変でしょうけど頑張って!――今回は林真理子理事長へのエールです。

 私にできることは、大学とはどんなところ? 大学教授ってどんな人たち? について少しでも理解を深めてもらうことです。以下述べるのは私の独り言ですが、体験に基づくフィクションでもあります。
 私は今は地名作家として作家を名乗っていますが、もとはと言えば教育学者で大学の教員でした。約40年間、国立のC大、続いて国立のT大、最後は私立のT大でした。
 ――大昔の話です。私の生家は長野県松本市の山の中の寺院でしたが、夏になると多くの学生さんたちが避暑を兼ねて勉強に来ていました。中には高名な作家さんもおり、後に法学者や経済学者になった人もいます。物心がついた頃からそれらの学生さんに可愛がってもらったことが、その後学問の世界に進む要因であったことは事実です。
 高校(松本深志高校)に入って1年次の同級生にW君がいたのですが、W君のお父さんは信州大学の教授だと聞いていました。「凄いな、どんなお父さんなんだろう」と一種の憧れのような思いを抱いていました。学問的なことはわからないけれど、大学教授なんだから人格的にも高潔に違いないと勝手に思い込んでいたんですね。

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